コンサルタントの実務③:プロジェクト推進~プロジェクト推進は「共創」~
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LHS ブログ 第10号
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■テーマ:コンサルタントの実務③:プロジェクト推進
~プロジェクト推進は「共創」~
こんにちは、LHSです!前回に引き続き、今回もコンサルタントの実務についてお話します!
コンサルタントの仕事と聞くと、外部の専門家として、客観的な視点から課題を分析し、解決策を提示するイメージが強いかもしれません。しかし、本当に良いコンサルタントは、単に「答え」を出すだけでなく、顧客の社員と一体となってチームでプロジェクトを進めていくことを重視します。
現場を巻き込むことの重要性
なぜ、そこまで現場を巻き込むことが重要なのでしょうか?
- 実効性の高い施策:
どんなに素晴らしい戦略も、現場の理解と協力がなければ机上の空論になりがちです。現場の状況や課題を最もよく知っているのは、そこで働く社員の方々です。彼らの意見や知見をプロジェクトに反映させることで、より実現可能で実効性の高い施策を立案できます。 - 納得感と当事者意識の醸成:
コンサルタントが一方的に決めたことでは、社員の方々は「やらされ感」を感じてしまい、プロジェクトに対するモチベーションも上がりません。しかし、議論に加わり、共に解決策を考え、意思決定に参加することで、納得感が生まれ、プロジェクトを「自分たちのもの」として捉えるようになります。この当事者意識こそが、プロジェクト成功の鍵となります。 - 自走できる組織へ:
コンサルタントはいつかプロジェクトを離れます。その時に、顧客企業が自力で課題解決を継続できる「自走できる組織」になっていることが理想です。現場の社員がプロジェクトを通してノウハウを習得し、問題解決能力を高めることで、コンサルタントがいなくても持続的な成長が可能になります。
良いコンサルタントは「伴走者」
良いコンサルタントは、決して上から目線で指示を出すことはありません。むしろ、顧客の社員と同じ目線に立ち、共に汗をかき、時には泥臭い作業もいとわず、粘り強く伴走していくパートナーであると私は考えています。
具体的には、以下のような行動を通して、現場を巻き込み、プロジェクトを推進していきます。
●密なコミュニケーション:
定期的な会議はもちろんのこと、日々のちょっとした会話やインフォーマルな場でも積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築きます。
●ワークショップ形式の導入:
一方的な説明ではなく、参加型のワークショップを通じて、社員の方々から意見を引き出し、アイデアを出し合える場を設けます。
●小さな成功体験の積み重ね:
プロジェクト全体を一度に変えるのではなく、まずは小さく始め、目に見える成功体験を積み重ねることで、社員の自信とモチベーションを高めます。
●変化への抵抗への理解と対応:
変化には必ず抵抗が伴います。社員一人ひとりの不安や疑問に耳を傾け、丁寧に説明し、共感しながら解決策を共に探します。
コンサルタントのプロジェクト推進は、単なるタスク管理ではありません。それは、顧客企業の社員の方々との「共創」のプロセスです。共に考え、共に悩み、共に乗り越えることで、単に課題を解決するだけでなく、顧客企業自身の力を引き出し、未来を切り開くための組織変革を支援する。これが、良いコンサルタントが目指すプロジェクト推進の姿であると考えています。
■記事作成者:LHS 代表理事 吉貝 徹
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