【出版前ちょい見せ#1】「仕組み化」を語る前に、どうしても伝えたかったこと。
こんにちは、一般社団法人ライセンスホルダースクール(=LHS) 代表の吉貝 徹です。LHSでは、コンサルタントや研修講師、士業の方々向けに、様々なスキルアップ講座を開講・運営しております。
現在、年内完成を目指して鋭意執筆を進めている書籍ですが、今回は出版に先駆けて、「なぜ今、私がこの本を書こうと思ったのか」という執筆の背景や根底にある想いについて、本編から少しだけお伝えしたいと思います。
(恥ずかしながら、私自身のコンサルタントとしての失敗事例も皆様の経験の一助となればと思い、掲載したいと考えております。)
「施策を実施しても、何も変わらない!?」コンサルティングの落とし穴
これまで数多くの企業や組織のコンサルティングの相談を受ける中で、ずっと感じている想いがありました。
それは、「多くの組織が、頑張り方を間違えて疲弊している」ということです。
例えば、お客さんからの相談で以下のようなケースです。
吉貝:「今回はご相談ありがとうございます。今どのような事でお困り何ですか?」
社長:「はい、人がいない中で業務が回らなくなっています。色々な施策を実施しているんですが、上手くいかないんです、、、。」
吉貝:「そうですか、、、。ちなみにどのような施策を実施されているんですか?」
社長:「はい。AIに聞いたりして、施策案を整理して色々とやっていて、例えば以下のような取り組みを実施しています」
・業績を上げるために、営業管理システムを導入
・生産性向上の為に、動画マニュアルの構築
・管理職育成の為に、管理職研修を実施
吉貝:「なるほど、色々と実施されてますね。ちなみに社員さんはどんな反応を見せてますか?」
社長:「う~ん。正直不満の声の方が多いですね。忙しいのにまた何かやるんですか?みたいな感じですね、、、。」
吉貝:「そうですよね。社長、実は“ある事”をせずに施策を実施してしまうと、現場が疲弊してしまうだけで逆効果なんですよ」
社長:「え~、そうなんですか!?ある事って何ですか?」
とにかく施策を打とうと現場のリーダーや経営者は必死です。しかし、間違った方法で施策を実施しても逆効果です。どれだけ気合や根性論で引っ張ろうとしても、あるいは立派な仕組みや制度を作ってみても、組織はなかなか成長しません。それどころか、結局特定の人だけに負担が集中し、組織全体の疲弊が進んでしまうなどのデメリットも……。
私自身、かつて働いていたコンサルティング企業(デロイトトーマツ)で組織や業務の現場を見てきた経験、そして起業してから数々の企業支援に携わってきた中で確信したことがあります。それは、コンサルタントが上記のような「企業を疲弊させるだけのコンサルティングや研修」をの提案や実施を絶対にやってはいけない、という事です。
例)自分が管理職研修が得意だからといって、組織成長の為にまず管理職研修を提案する
例)組織活性化を目的として人事評価制度の導入をとにかく勧める
例)現場の社員さんと対話をせずに、経営者と自分のみで制度を構築する 等
コンサルティングや研修の成果が出ないのは、その企業で働く人のモチベーションや能力の問題ではありません。「コンサルティングの施策そのものや進め方」に原因がある可能性があるのです。このような言い方で大変恐縮ですが、皆様はお客様ではなく自分の為のコンサルティング、研修を実施していないでしょうか?
コンサルタントがまず行うべき“ある事”とは
さきほどの社長との会話の中で出てきた“ある事”とは一体何だと思いますか?
それは「その企業が解決すべき本当の課題を見つけ出すこと」です。
施策を実施する前に、その企業の現状や問題点を視覚化し、問題の優先順位をつける事で、その顧客にとって本当に必要な施策を実施する事ができます。逆にそれをやらないのであれば、ただのコンサルティングの押し付けになってしまいます。
コンサルタントは「仕組みづくり」を通して、顧客の新たな可能性を生み出す
「仕組み化」と聞くと、「人間味を排除してロボットのように動かすこと」だと誤解されることがあります。
しかし、私が伝えたいのは真逆です。
本来の仕組み化とは、「人が本来持っている強みや情熱を、無駄なストレスや迷いから解放するための温かい基盤」です。
- 今日なにをすべきか迷う時間をなくす
- 誰がやっても一定のクオリティが出る状態をつくる
- 頼れる仕組みがあるからこそ、人は安心して新しい挑戦ができる
業務の構造を正しく整えることで、働く一人ひとりが活き活きと力を発揮できるようになる。余裕を持てるようになる、その余裕を使うことでその企業や社員の新しい可能性を生み出す。これこそが、私がシクミタスを通じて届けてきたコンサルティングや仕組みづくりの核であり、今回の書籍で最も伝えたかった思想です。
40代という節目を迎えて、いま遺したい知見
私自身、40代という人生の節目を迎えました。 これまで培ってきた組織分析や業務構造化のノウハウを、単なる「一部の企業向けのコンサルティング」で終わらせるのではなく、再現性のある体系的な知見として一冊の本にまとめ、コンサルタントとしてスキルアップしたいと思う多くの方に届けたい——。そんな強い想いから、この執筆プロジェクトはスタートしました。
本書では、単なる表面的なノウハウやテンプレートの紹介にとどまらず、「顧客の本当の課題の見つけ方」「見つけ出した課題を踏まえて、自身のサービスの連携方法」「組織が自走し始める仕組みの具体的構築手法」などを詰め込んでいます。
「コンサルタントとして更にスキルアップしたい」と考える専門職の方や、「これからコンサルタントを目指していきたい」と感じているビジネスリーダーの方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
書籍の完成まで、もうしばらくお待ちください。 これからブログでも少しずつ本の中身やノウハウを公開していきますので、ぜひ楽しみにしていただけると嬉しいです!
⚙️ 運営サービス・関連団体のご案内
【シクミタス株式会社】 「自走する組織づくり」をテーマに、企業の仕組み化コンサルティングや、組織分析ツール「Repo+(レポタス)」を提供しています。属人化から脱却し、誰もが成果を出せる組織体制の構築を支援しています。
👉 [シクミタス株式会社 Webサイトhttps://shikumi-tas.com/]
【一般社団法人ライセンスホルダースクール(LHS)】 専門知識や実務経験を持つプロフェッショナルへ、「組織分析アドバイザー®」をはじめとする再現性の高い提案・コンサルティングスキルの育成と資格認定を行っています。感覚に頼らない「データを踏まえた組織改善」を展開できる人材を輩出しています。
👉 [ライセンスホルダースクール Webサイトhttps://lhs.or.jp/ ]
👉 [「組織分析アドバイザー®認定資格講座」無料説明会のお申し込みはこちらhttps://reserva.be/lhs]
